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「たい焼き」100周年 2009年8月13日放送

安くて、おいしくて、あったかくて、どこか郷愁を掻きたてる庶民の味「たい焼き」が売り出されてから今年が100年目だそうです。最近は専門店だけでなくデパ地下からスーパーまで取り扱う店が増え、老若男女を問わず多くの人達に人気が高く、季節にかかわらずコンスタントな売れ行きが続いているようです。

日本初のたい焼き屋さんといわれるのが東京・麻布十番にある「浪花屋総本店」で、明治末期・1909年の創業。高級魚でしかも縁起物の鯛の形をした焼き菓子を売り出したのが「たい焼き」の始まりとされ、今年が100周年というわけです。「浪花屋総本店」に続き、1916年創業で日本橋人形町の甘酒横丁に店を構える「柳家」、1953年創業の四谷の「わかば」が「たい焼き御三家」と呼ばれる老舗です。

「御三家」がこだわるのは、すべて一匹ずつ焼く“一丁焼き”で魚の鯛に因んで“天然モノ”と呼ばれ、何匹も同時に焼く“連式焼―養殖モノ”に比べ火が通りやすいため、香ばしくカリッとした食感が得られるとのこと。一丁焼きの焼き型はおよそ2キロと重く、効率も悪いため一般の店では姿を消しつつあるそうです。

1975年、ポニーキャニオンから発売され大ヒットとなった「およげ!たいやき君」。モデルとなったのは「浪花屋総本店」の三代目・神戸守一さんで、今は四代目の将守さんが暖簾を守っています。

たい焼き誕生100周年に合わせ、「日本で最も売れたシングル・レコード」として「ギネス世界記録2009 Japan」版に掲載されました。

オリコンの調べによると、今まで販売されたレコード・CDの合計は500万枚以上、シングル盤の日本における売上記録として未だに破られていないのだそうです。

 子供向けTV番組「ひらけ!ポンキッキ」という番組内で歌われていた曲、どうしてこんなにヒットしたのでしょうか。メロデイの良さもあったようですが、“まいにち まいにち ぼくらは てっぱんの うえでやかれて いやになっちゃうよ・・“という歌詞が、当事のサラリーマンの心情に強く訴えたという説が有力なようです。

「浪花屋総本店」の四代目・神戸将守さんによれば、“味の秘訣は、吟味した材料と手間と時間を惜しまない伝統製法。あんこは手選りの十勝産小豆を大釜で8時間煮込んだ後、1mもある大きな木ベラで手練り。皮は、高級天ぷら屋の衣同様のこだわり製法で仕上げる。メリケン生地を氷で冷やし、溶き、高温で焼き上げるから、あのサックリ感が実現する。”と自慢しています。一丁焼きのため、一日2,000個作るのが限度という麻布十番名物のたい焼きは、通常でも2030分、時には2時間待ちも覚悟の人気ぶりだそうです。

「東京たいやきめぐり」という本がバナナブックスから出版されています。著者は「東京くいしんぼ倶楽部」で1,000円。「たい焼き御三家」を筆頭に36軒の東京近郊のたい焼き屋や、歴史やコラムなどが楽しく紹介されています。本を片手に、「東京・たい焼きの食べ巡り」をやれば、間違いなくメタボ候補生になるでしょう。

この本によれば、御三家だけでなく90年代以降に出来た新しいお店にも、なかなか味が良くて、面白いたい焼きも多いと紹介されています。中央線阿佐ヶ谷駅前にある「茶々丸亭」では、餡子のほかに「豆乳クリーム」や「ウインナーチーズ」などもあり、若者や女性向けに人気だそうです。「歌舞伎座」というお店は、文字通り歌舞伎を観劇した人にしか味わえないたい焼きで、もっちりとした餡子に紅白の白玉が入っていて、まさに「めでたい」たい焼きです。

神田・小川町にある「神田達磨」は、たい焼きの角を残した「羽根つき」で有名、たい焼きは頭、尻尾どちらから食べるかという愚問がありますが、この「羽根つき」はどこから食べるのでしょうか。

 「世界最大のたい焼き?」で話題を呼んでいるのは、千葉県浦安市にある「Taiyaki Café & Darts Bar」という妙な名前のお店。昼はたい焼きカフェ、夜はダーツが楽しめるダーツバーという珍しいお店です。“子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで一緒に楽しく食べられるたい焼きを作りたい”という思いから、長さ53cm、重さ2.5キロという普通のたい焼き35個分の巨大なたい焼きを作っています。名付けて「お目出タイヤキ」一個5,555円、前日までの予約が必要だそうです。冷めても生地がフワフワなのが特徴で最後までおいしく食べられる・・というのが宣伝文句です。

 タピオカ粉を使うことで、焼き上がりが“真っ白”な―美白系スイーツ「白たい焼き」―が全国的なブームになっているそうで、どんな味なのか想像もできません。人間の食べることへの追求は止まるところを知らず、たい焼きもいろいろで驚かされています。

 
 
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