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増えるアウトレットモール 2010年2月4日放送

 26年前の1984年に開業、有楽町のシンボルの一つだった西武百貨店が今年限りで閉鎖されるというニュースには驚かされました。

デフレ下の不況で小売業界、特にデパートが苦しんでいますが、このところ乱立気味の大型の郊外ショッピングセンターや都心の複合高層ビル内の商業施設も、雇用関係の悪化や中長期的な人口減少が心配される中ちょっと過剰ではないかという気がしています。

「コンクリートから人へ」を標榜する民主党新政権下、ハコモノ行政が見直されていますが、民間の小売業界もハコモノの削減に本格的に取り組むべき時期だという外資系アナリストなど専門家の意見も出ているようです。 一方、良いものを出来るだけ安く・・という風潮の中、「アウトレットモール」が注目を集めています。

すでに、北海道から沖縄まで全国に30以上のアウトレットモールがオープンしており、今後もさらに増える傾向のようです。

昨年12月、今まで郊外にしか無かったアウトレットモールが都心に近いお台場に登場、森ビル系の子会社、ヴィーナスフォートが運営するショッピングセンターを改装してアウトレット・フロアを新設し話題となりました。新しいところでは都心から約1時間半、常盤高速と圏央道のジャンクションからほど近い、茨城県南部の阿見町に「あみプレミアム・アウトレット」が昨年7月開業、私の家からも高速を使えば40分、昨年12月、クリスマスプレゼントの買い物を兼ねて出かけて見て来ました。

 「アウトレットモール」は1980年代にアメリカで誕生した小売業の形態で、メーカー品や高級ブランド品を低価格で販売する店を多数集め、モール・・屋根付きのショッピングセンター・・として発展して来ました。「アウトレット」は水や煙などの排出口を意味する英語ですが、工場から直接出て来たもの、ファクトリー・アウトレットの意味で使われています。高級ブランドの衣料品やアクセサリーなどの流行遅れ品、通信販売の売れ残り品、実用上は問題のない欠格品、半端物、訳あり品などを処分するため、工場や倉庫の一角で格安で販売した店が名前の起源というわけです。

こうした性格から、正規品のお店との競合を避けるため、街の中心部から相当離れた場所に造られるのが一般的で、今回の都心に近いお台場に出現したモールはむしろ例外と云えるでしょう。

ちなみに、日本で最初のアウトレットモールは1993年に埼玉県ふじみの市に開業した「リズム」というモールだそうです。

 米国駐在時代にも、よくアウトレットモールを利用しました。定価の3割から7割引が普通、贈答用にアウトレットでというわけには行きませんが実用上は全く問題がなく、ノリタケやジノリの洋食器などは、なぜ欠格品なのか素人眼には全く分りませんでした。

 コーチのハンドバッグを買ってしばらく使っている内に、不具合が出てコーチの本店に修理を依頼したところ、どうして分ったのか“アウトレットで買われましたね”と言われ、いささか自尊心を傷つけられ、今でも、ちょっとほろ苦い思いが残っています。

 「あみプレミアム・アウトレット」は三菱地所と米国のアウトレット専業デベロッパー「チェルシープロパテイ・グループ」の合弁会社「チェルシージャパン」が運営、日本で8番目、「御殿場」「佐野」に続く関東圏では3番目のアウトレットモール。関東平野のど真ん中に、アメリカ西海岸をイメージしたモールには約100店の国内外の著名ブランドが店を構えています。近くには、ギネスブックに世界一大きいブロンズ製仏像として登録されている高さ120mの「牛久阿弥陀大仏」が聳える広大な「牛久浄苑」が広がっています。

 定価が正しいのか若干疑問がよぎるものの、5割、7割引の値段にはお買い得感が先に立ち、定価118,000円の女性用コートを38,000円で買ってしまいました。5割引に惑わされ、3人の孫娘のクリスマスプレゼントにダウンコートも買い、大いなる出費となりました。

 何らかの理由があって割引率が大きいのでしょうが、中には掘り出し物もかなりあると言われます。買い物があまり好きではない私のような男性陣は“疲れ”だけが残り財布が軽くなるだけですが、お買い得に魅せられ、眼を輝かせて店から店へと歩き回る買い物好きの女性陣には楽しい一日が過ごせるようです。多種多様な食事が楽しめるフードコートは広々として寛げますが、アウトレットと言っても、さすがに食事代の割引はないようです。

 デフレ下の不況で極限の安値合戦が続いていますが、お買い得が売り物のアウトレットモールが増え、郊外から街の中心部にも進出では正規のお店はどうなるのか、余計な心配をしてしまいます。

 
 
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