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弁護士バー誕生 2010年4月22日放送

 昨年2月、四ツ谷に“坊主バー”という現役のお坊さんが運営するバーが出現し、実際に訪ねて「静かなブーム・坊主バー」としてこの番組でご紹介しました。今度は“弁護士バー”の誕生です。 

412日、JR渋谷駅近くのビルの一室に「リーガルバー六法」という名前の、全国でも初めてという“弁護士バー”なるものがお目見えしました。29歳の若手弁護士・外岡潤氏が知人のコンサルタント会社社長と組んでオープンしたもので、今月3日には記者会見が開かれ、会見後のイベントには“ホリエモン”こと堀江貴文氏も出席して弁護士バーの応援に駆けつけていました。

 「これまで敷居が高いというイメージがあった弁護士を、もっと身近な存在にしたい」というのが外岡弁護士のバー開店の主旨。

実は、弁護士バーの構想は昨年末から公表されていたのですが、所属する第二東京弁護士会は「事実上、店による弁護士業務の仲介に該当し、弁護士法に抵触する疑いがある」として撤回を求めており、中條高昭副会長は「実態を調査し、内容によっては弁護士会として懲戒請求することもあり得る」と警告しており、今後の動きが注目されているようです。

 私は契約社会と言われる米国に永い間駐在していましたが、会社は常に十数件の訴訟問題を抱えていました。もちろん、自らも売掛金問題などで訴訟を起こすことも度々でした。ある程度の規模の会社なら法律担当の副社長クラスを置き、分野別に幾つかの法律事務所と契約を結んでいるのがごく当たり前の世界でした。

米国の年間民事訴訟は約1,800万件、もちろん資格や制度も違うので単純な比較は意味がないのですが、いわゆる弁護士の数は100万人以上と言われています。弁護士といえども熾烈な自由競争にさらされ、必然的に訴訟件数も多くなっているのだと思われます。

日本の場合、今年の3月末現在で日本弁護士連合会(日弁連)に登録されている弁護士は28,828人に過ぎません。

法律問題などには関わり無く平穏無事に過ごせるのが一番ですが、最近は世の中が複雑になって来て、日常生活で法律的な相談をしたい事が多くなっているような気がします。

弁護士が少ないことも影響しているのか、個人的な問題で弁護士に相談となると、やはり何となく躊躇します。弁護士に一言声を掛けただけで高い料金が・・というイメージがあるのも事実でしょう。

 気軽にちょっと弁護士に相談して見たいという人たちも多いはずで、裁判員制度も始まり法律問題がさらに身近な昨今、“弁護士バー”の主旨には大いに賛同したいという思いです。

 弁護士バーに対する東京第二弁護士会の警告には二つのポイントがあるようです。一つはバーの経営は法律事務所ではなく別の社団法人のため「報酬目的の斡旋」となり、弁護士法に違反するのではというもの。二つ目はお酒の入った場所での法律相談は「弁護士の品位」にも疑問があり、オープンな場所での相談は守秘義務にも問題があるといった内容のようで、ちょっと堅苦しい感じです。

 弁護士会の警告を配慮した結果なのか、外岡弁護士はバッジを付けてはいるものの、カウンター内で無報酬のバーテンダーを務め、猛特訓したという「ひまわり」と名付けたカクテルを懸命につくっていると新聞記事は伝えています。

当初は想定していた法律相談なども行わず、弁護活動などについての一般的な質問だけを受け付けることにし、相談料と誤解されかねないテーブルチャージも取らないなどの配慮をしているそうです。

 外岡弁護士は2005年に司法試験に合格、2007年に東京第二弁護士会に登録、二つの法律事務所に勤務の後、昨年4月には独立して、業界初と言われる出張型の介護・福祉系専門法律事務所「おかげさま」を設立、今回の「リーガルバー六法」をオープンしました。若き行動派の弁護士と云えるのかも知れません。

 昨年、友人達と訪れた“坊主バー”では、正式に袈裟を纏った現役のお坊さんと極楽や地獄について話し合い、沖縄のハブ酒がベースで赤い色をした「愛欲地獄」という名前の「坊主バー・オリジナル・カクテル」を飲むという異様な体験をしました。坊主バーは静かなブームになるだろうと思っていたのですが、残念ながら、その後方々に坊主バーが出来たという話は聞いていません。

 “弁護士バー”も何軒かがオープンされ、お互いにネットワークを組んで情報交換することで「弁護士をもっと身近なものにしたい」という外岡弁護士の目標も達成できるのではと感じます。

一度訪ねてカクテル「ひまわり」を試飲したいと思っています。

 
 
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