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「家パン」ブーム? 2010年8月5日放送

 納豆、おにぎり、そば・・と食い物の話題が続いてしまいましたが、今週もまた食い物、パンの話を取り上げました。前回のそばの話題には、最近までアメリカ在住だった友人から、ロスのガーデナにあった「大介」というラーメン屋は潰れたが、ロスには「稲葉」「一味庵」など本格的な日本そば屋が多く出現、ニューヨークでも「蕎麦日本」という店などには蕎麦懐石まであり、いつも現地人客で満員、味も日本のそば屋に引けを取らない、しかもそば粉の7割はカナダ産で日本向けの輸出も多い・・という便りがあり驚いています。

フランスの友人からは“パリでも日本のラーメンが大ブーム、うどん、そばも人気がある。ラーメンは少し冷ましてから食べるのが可笑しい”というメールを貰いました。やはり、パリっ子もすすりこむ音を警戒しているのでしょうか。

 さて、今日はパンの話。先日、ある雑誌に“膨らむ「家パン」需要”という記事が出ていました。自宅で手軽にパンが焼けるホームベーカリー(家庭用自動パン燃き機)の売上が昨年辺りから伸びているのだそうです。日本電機工業会によると、まだこの種の調理用家電品の市場としては本格的な規模とは言えませんが、今年は前年比2割増の約60万台の需要が見込まれるとしています。

 15年ほど前ですが、私が駐在していたアメリカの会社でもホームベーカリーは売上も利益面でも極めて好調な製品でした。ピーク時には月に約15万台、価格も安いもので$150、高級品は$300ほどだったのですが、やがて中国製を始め新規参入が相次ぎ、安いものでは$60台まで現れて価格競争に追い込まれて行きました。

販売価格が下がることで市場が大きく拡大すればビジネスとして意味があるのですが、実際には市場は伸びず撤退せざるを得なかったという苦い経験でした。今のアメリカ市場でホームベーカリーがどういう状況なのかは良くわかりません。当時買った1台は家のどこかにしまい込んで、もう10年以上使っていません。

 今、日本でホームベーカリーが復活している背景には不況の影響での「巣ごもり消費」、レジャーや外食を控えての内食回帰があるようです。中国製冷凍餃子の毒物混入事件をきっかけに食の安全は自分で守るという風潮や、家で焼きたてのパンをつくるという趣味的な楽しみ方も好調の要因なのかも知れません。

 価格も6千円から4万円近いものまで幅広く、高級品は普通の食パンだけでなく、フランスパンやライ麦パンから、アンパンや米粉を使ったパン、蒸しパンも造れるなど多機能モデルも出ています。

パン作りとなると、生地をこねたり、醗酵させたりと面倒そうな作業を想像しますが、実際には強力粉やイースト菌などを計量して投入するだけ、練り、醗酵、焼きといった工程はすべて自動。材料も普通の食料品店で簡単に入手できます。レーズンやナッツなども簡単に加えられ、いろんな味のパンが楽しめるというわけです。

米粉を加えることで味も食感も違うパンが出来るそうで、今後もホームベーカリーの需要が堅実に伸びて行くようなら、「越後産こしひかり米粉」とのコラボにより新しいビジネスチャンスが生み出せるかも知れません。

 機械を使って自分で焼くのは面倒・・という向きに「冷凍パン」が人気を集めています。今年の2月から味の素冷凍食品が東日本限定で販売を開始した「焼くだけベーカリー」という商品。クロワッサン、チーズクロワッサン、チョコデニッシュの3種類だけなのですが、冷凍されたパン生地をオーブンで20分ほど焼くだけで、焼きたての味が楽しめるそうで、これも「家パン」の一種でしょう。

 住友商事が運営する、会員制のインターネットを利用した「サミット・ネット・スーパー」は、配送先が東京都の大部分と川崎市の一部に限定されていますが、ここでの一番の人気商品は広島県に本拠のある「タカキベーカリー」の冷凍パンだそうです。

オーブンで焼くのも面倒だという人に向くのか、冷凍状態で配送されるパンを2時間ほど常温解凍するだけで、おいしいパンの出来上がり、特に人気があるのは「タカキベーカリー」自慢の「石窯シリーズ」、ホワイトロールやカンパーニュなど欧州風の美味しいパンそのものだと評判になっているそうです。他にも食パン、メロンパンなど15品目ほどの冷凍パンが品揃えされています。

 冷凍パンを常温解凍、冷凍パンを買ってオーブンで焼く、パン焼き機で楽しみながらつくる・・まさに「家パン」ブーム到来かという風潮です。私も米どころ新潟生まれ。パンに負けぬよう、米でも何か新しい工夫が要るのでは・・という気がしています。

 
 
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