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明るさ見えるか 銀座三越新装開店 2010年10月7日放送

 29ケ月連続で売上が前年割れという苦境の続く百貨店業界、今年の暮には銀座・有楽町の顔だった西武有楽町店も閉鎖される予定となっており、暗いニュースが続いています。

去る911日、銀座三越のリニューアルオープンで開店を待ちわびた2000人を越える大行列は久し振りの明るい話題となりました。

銀座三越は四丁目の角という最高の立地にも拘わらず、売場面積で30%以上も広い銀座松屋の後塵を排し、常に苦しい経営が続いていました。百貨店にとって地域一番店の地位を得るメリットは極めて大きいと言われます。伊勢丹との合併で、東京の三大商業地域である新宿では伊勢丹新宿本店、日本橋では三越本店がすでに一番店、これに銀座が加われば磐石な営業基盤が確立出来るというわけです。

リニューアルされた銀座三越は、裏手にあった駐車場ビルを高さ56m、地上13階、地下6階の新館として建て替え、さらに今までの本館を大改装して再登場。売り場面積は1.8倍の43千u、銀座松屋の32千uを遥かに凌ぐ広さとなりました。

 今回のリニューアルは三越と伊勢丹の統合後初の大規模プロジェクトで、“両社のノウハウを結集し、世界最先端の商業地・銀座のランドマークに相応しい大規模店を目指す”と同社広報部の発表です。

単に床面積を広げただけでなく売り場も大変革されています。

 目玉は“銀座スタイル”という、三越独自のバイヤーが選択したいろいろなブランドをミックスした商品の売り場が各階に展開されていることです。今までは有名ブランドに軒先を貸し、それぞれのブランド毎に売り場が並ぶのが百貨店、特に三越の常識だったわけで、これは大きな変革と言えるのでしょう。

例えば4階にある“銀座スタイル・モンミノワール”の売り場のテーマは「魅せるエレガントショップ」だそうで、大人の女性のドレス選びをサポートするコーナー。国内、海外の著名デザイナー20人以上のドレスが集められ、いくつもの店を探し歩くことなく複数のブランドをその場で見ることが出来るというわけです。

 5階にある“銀座スタイル・アデイクショナリー”は「働く30代女性が最も輝けるスタイル」がテーマ。あまり流行に左右されず、長く愛用できる上質な衣料品などを提案しています。

 8階には“銀座スタイル・シンプリーハート”。大人の女性がターゲットで個人向けのギフトコーナー、ギフトカードへの名入れや革製雑貨類のセミオーダーなど、女性陣の買い物心をくすぐりそうなサービス満載といった感じです。同じく8階にある“リラクゼーションコーナー”には、毎日の生活をバスタイム、リラックスタイム、スリーピングタイムの3つの時間帯に分け、心も体も解きほぐしてくれる商品群が品良く並べられています。

 こうした売り場の工夫やカタカナ語だらけの洒落たネーミングは、少し質の高いアラサー(30歳前後)の女性客に絞り込んだ、都心、銀座のOLを明確な主要ターゲットにしていると言えるでしょう。

銀座の新橋寄りには、数年前から「H&M」「アバクロ」「ZARA」のような感度の高いファストファッションの店が若い客層を掴んで成功しています。伝統的に三越、松屋、松坂屋といった銀座の老舗デパートは、固定客が多く客単価は高いものの、高齢化もあって來店の頻度が低くなり売上が伸びない原因の一つ言われています。

伊勢丹はファストファッションよりも1ランク上の価格帯のブランド商品で若い客層の人気を集め大成功しています。今回の新・銀座三越には合併相手の伊勢丹のノウハウが大きく活かされている・・というのが専門家の一致した観測のようです。

 地元の期待も大きいようで、約220社の店舗が加盟する銀座通連合会の事務局長・平与四雄氏は、あるインタビューで「三越は4丁目にある銀座の顔、今まであまり縁の無かった若い世代に注目されれば、銀座全体の活性化につながる」と話しています。

 1112階のレストランフロアも17店舗が展開、夜の11時まで営業しています。いずれの店も日本初、関東初、デパートでは初・・という、他ではなかなか味わえない“初ものづくし”が売りもの、これも若い女性の心をくすぐる工夫なのかも知れません。

地上31mに造られた「銀座テラス」は芝生を敷き詰め、四季の草木、洒落たベンチなど憩いの場、家族連れにも喜ばれそうです。

 日本で最も華やかな銀座はまた、日本一コストの高い商業地です。有楽町西武のように効率を求め撤退するところもあり、単に銀座百貨店戦争だけでなく、ユニクロやフォアエバー21などの攻勢で激しい競争の中、新生銀座三越の今後が大いに気になるところです。  

 
 
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